「議会報告会」
小汀 泰久 | 2012.02.09
今年も2月6日(月)に白潟公民館で松江市議会議員6名による
「議会報告会」が開催されました。
松江市市議会では、議会基本条例を平成20年12月に制定して以来、
今回で3回目の議会報告会です。昨年は、2月10日に開催されています。
(昨年の第2回「議員報告会」の内容をアップしたブログです。)
http://www.butsudannoharada.com/blog/2011/02/post-240.html
次第に従って約30分で30ぺージに及ぶ平成23年の4回の議会
活動の様子が、「一番若い、野津直嗣市議会議員にして頂きます」
とのことで与えられた時間に多少余裕を持って簡潔に説明を頂きま
した。この説明について質疑は、ありませんでした。
当然のことながら、その場で30ページにも及ぶ議会の内容をあちこ
ち飛びながら聞いてすぐ質問が出来るわけがありません。
司会者から、「無いようでしたら、続いて第2部の意見交換に移ります」
と言うことで、公民館長が皮切りの「白潟について」の話をして、昨年も
最初に発言をされた方が、
「私は、3回目(すべて参加)だが、配布されている資料は、年々立派に
なっているし、こういう会合があることは結構だ」と前置きし、大橋川の
改修に伴う白潟、特に和多見に住む私等にとって具体的な計画が2案
あるようだが、それが示されないので検討のしようも無い」
市議会側から
「大橋川の特別委員会所属議員が今日は来ていない」ので、過去に所
属していた議員が、「自分が、承知している範囲で~~」と釈然としない
説明。
そして関連質問で、「その2つの案は、2年位前に自分等が島大の先生
との協議の場で数人でこんなふうになればと好き勝手に発言したことを
絵にされ説明文が付記されたようなものであり、見たときに驚いた」との
指摘やら、「案自体に既にある都市計画線の記載がなかったり、それに
ついての認識すらない状態の案であり、話にならない」などの意見も出
た。
次に出た意見は、「市立病院の跡地利用のこと」「同病院の経営状態」
のこと。 共に「お聞きした件は、執行部に伝えます。」との回答。
昨年も、大田市の議会から約20人の視察があっているときに開催され
同様の質問がなされ、「白潟に来るのに、白潟の問題は何か?を考えて
来るべき!!」という参加者からの総意は、伝わっていなかったようで
今回の6人が、この「大橋川改修計画」「市立病院の跡地問題」につい
ての<専門家>でもないし、自分の明らかな意見を持っている様子も無
いし、地元の議員がいないこともあって昨年に続き、文字通りの「議会報
告会」であったように感じた。
私は、昨年の「議員定数削減についての見解を求める」に続いて、「この
問題は、『私は関係していません。』は言えないこと。『原発問題』について
皆さんは、どのような見解をお持ちなのか、お尋ねしたい。」と聞きました。
「原発は、重大な災害を引き起こすこともあるが経済発展を考える上で必
要なものでもあり難しい問題」「福島原発の原因究明も出来ていない中で
今の時点でこうすると言う判断はできない」など二人の意見で10分ほど
経過してしてしまい、
「予定の時間に後5分となったので自ら<中断して>後、質問を考えてい
らっしゃる方に譲ります」と申し上げて、昨年と同じく<釈然としない>気持
ちでありました。
(昨年の10月6日に「議員定数」についてアップしたブログです。)
http://www.butsudannoharada.com/blog/2011/10/post-461.html
私は、この発言の中で原発から7キロ、あるは10キロに住んでいる人が
「原発の真実」を知らないで語るのはいけない。松江市のリーダーたる市
議会議員はもちろん、この白潟地区の人は「読むべき」として「島根の原発」
という書籍を紹介しました。「500円」これだけの知識が得ることに出来る
のは他にありません。
ちなみに6人の市議会員の中で読んだことのある方は、共産党の女性議員
お一人でありました。
「島根の原発」のことは、下のブログで紹介しています。
(昨年、11月30日に「闇に挑む!!原発とは何か?」
http://www.butsudannoharada.com/blog/2011/11/post-506.html
後は、「健康診断について」 「自分が病気療養をするなかでラジオ体操が
行われている町を見て感銘をしたので松江の宍道湖岸の景観のいいとこ
ろでラジオ体操を広めるべき」など発言がありました。
この「議会報告会」で何を求めているのでしょうか?
正に議会報告会であれば、前段の報告だけでよかろうと思うし、市議会議
員が広く市民の意見を聞くと言うことであれば一方的に意見のあるものが
発言すればいいし、「意見交換」とあれば「この質問を、あの議員に投げか
けて、どのような見解が聞けるか?」というのが目的であれば、次回も参加
する気が起きるが、昨年に続き今回の状況であるとすれば私は、
「もう、いいです!!」ということになります。
ちなみに昨年のこの「議会報告会」を視察に来ていた大田市の市議会議員
の印象を見ようとネットで調べると2人のブログがありました。その中で「議
員定数について質問があったが個々の考えで答えていた」と言う程度の感
想で当時、「議会基本条例」を制定されていない大田市の市議会議員さん
方は、いい<先進地視察>が出来たと感じられたようです。