松江で最もお寺らしいお寺「萬壽寺」
小汀 泰久 ｜ 
2012.05.11
松江市内には、大小合わせ約１８０ヶ寺のお寺様があります。
このお寺様のなかでも今日、お客様からの依頼で訪問した
「萬壽寺」さまは、そのほとんどのお寺を訪問したことのある私にとりまして
「松江で最もお寺らしいお寺」と呼ぶにふさわいお寺様です。
奥谷町の通称：「万寿寺通り」と言われる、突き当たりに山門が
見えてきます。
山門の右横には、歴史を感じさせる鐘楼堂があります。
周囲を小高い小山と、年月を経た大きな木々に囲まれてその中央に
本堂が、前庭の間口、奥行きも充分にある空間に絶妙なバランスで
建っています。近年、屋根替えをされて一層重厚な佇まいになってい
ます。 本堂正面には、勅使門もあります。
本堂を挟んで右側には、観音堂。 左には、庫裏があります。
観音堂です。先年の屋根替えの行事の時に当社でご本尊の
「千手観音」さまの保護のための作業をお引き受けをし、一瞬でしたが
お姿を拝ませていただく機会がありましたが精緻な荘厳な「千手観音」
様でございました。
観音堂の前から、庫裏、山門の方を見たところです。 私が
「松江で最もお寺らしいお寺」と評させて頂く根拠は、伽藍、立地は
もちろんでありますが、「この境内地内の手の行き届いた整備」で
あります。 多の方の表現をお借りいたしますれば
「心が、洗われる」と仰る方もいらっしゃいます。
本堂前の石畳から、山門を通して「万寿寺通り」を振り返りますと
この通り、一直線に伸びた通りの先には、松江日赤病院が延長線上
に見えます。
この日の用事は、前日檀家様のお買い求め頂きましたお仏壇をお預
かりにお邪魔しました。 連休前に、以前当社から紫檀製の大きな
立派なお仏壇を納めさせて頂いておりましたが先年、ご主人様が、お
亡くなりになり、奥様が施設に入所されて、その施設でお祀りになる
小さなお仏壇を求めていただきました。施設での「入仏式」が出来ない
ということで当社で菩提寺さまであります万寿寺さまにお持ちして、
お寺で「入仏式」をして頂き、施設に納めるというサービス仕事の一環
でおじゃましました。
私は、お仏壇を持ち、「さちこ」さんは袋に詰めたお位牌や仏具を持って
山門を出ようとした時に玄関を振り返りますと曽田住職さまが頭を下げ
たまま見送って頂いておりました。思わず平身低頭いたしました。
私も、「さちこ」さんも感激をして、萬壽寺さまを後にしました。
この機会に出会えたことに感謝です。
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