養命寺

養命寺

[出雲三十三番観音霊場]

養命寺イメージ

出雲大社から日御碕へ通じる県道沿いに、歌舞枝の創始者と云われる出雲お国の顕彰塔が建つ奉納山公園がある。二番札所養命寺は、道路をへだてた向い側にある。
養命寺の正参道は県道とは反対側だが、一番からは、県道横の墓地の中を通って観音堂の裏手より入るのが便利である。
本尊は聖観世音菩薩で行基菩薩の作と云われる。秘仏により三十三年毎に開扉される。観音堂は宝形造りの瓦葺で、四角形の露盤に宝殊をおさめた出雲地方独特の建築様式で、江戸期以前の姿を今なおとどめている。草創期については、縁起等を記録した資料がないために詳細は明らかではない。
養命寺にお参りしたら、是非とも時間を作って、奉納山公園に立ち寄ってみるのもおもしろい。公園は小高い丘になっているが、中腹にあるお国の顕彰塔を通って頂上までは、徒歩でも十五分とかからない。頂上には展望台が建ててあり、そこからの眺望がすばらしい。国譲り神話の舞台となった稲佐浜や、国引き神話の園の長浜などが一望できる。しばし神代の昔に想いを馳せてみるのはいかがだろうか。

くガイド)
●宗 旨/真言宗
●御本尊/聖観音菩薩
●行 事/観音祭(旧6月10日)
●名 所/出雲大社・日御碕

 

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1番札所の「長谷寺」のお参りを終えて出雲大社の方に道なりに戻ると写真のような当社提供の看板が

見えます。この看板の裏の「お墓」の脇を70メートルほど生垣沿いに進むと2番札所「養命寺」の

本堂前に到着します。

 

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取材に伺ったのが11月3日でしたので写真にある「柴燈大護摩供」の法要が終わったばかりでお世話人の

方が「後片付け」をなさっていました。 ご住職は、現在小豆島のお寺にいらして「無住」のようです。101103cd.jpg

お参りしてみて分かったのですが、本来の参道は「県道からのルート」ではなく反対側の南から

参道を経由してかなりの石段があり、写真のような「山門」を経て本堂に至ります。

御詠歌

ひろきよに すめるわがみの すえまでも わこうのかげを たのむばかりぞ

アクセス

簸川郡大社町杵築北25880853-53-1016