長谷寺

長谷寺

[出雲三十三番観音霊場]

長谷寺イメージ

出雲路三十三観音霊場巡りは、大社町から始まる。その発願寺(ほつがんじ)としての長谷寺は、国譲りの神話で名高い稲佐の浜から少し入った山間にある。マテバシイに囲まれた境内に入ると、海岸が近いことなど忘れてしまうほどの静寂を保っている。入り口となっている仁王門の前には、昭和の時代を信仰一筋に生きた今は亡き人たちの追善の為に建立された六体のお地蔵様が、参詣の人を優しく迎えてくれる。

観音堂はその仁王門から坂道をわずかに登った処にある。本尊は行基菩薩の作とされる十一面観世音菩薩、身の丈は一尺八寸で立像である。秘仏とされており、三十三年毎の開帳の折にしか直接には拝せない。その開帳は昭和五十八年に終ったばかりである。二十一世紀の次のその時まで、現世に対し、大慈悲を静かに放ち続けて下さる。樹々から降りそそぐ木漏れ日にも、観音さまの後光(ごこう〉の漂よいを想起し、観音堂の閑寂なたたずまいが霊場としての趣きをいっそう醸し出す。

長谷寺縁起によれば、かつては約一キロほど山奥へ入った滝の渕にあったが、慶安四年(1651)の大洪水ですべてを流出し、その後、善兵平と云う漁師が海中よりご本尊を発見し、出雲国一円の篤信者の浄財によつて現在地に再建され、今に至る。

 

くガイド)
●宗 旨/高野山真言宗
●御本尊/十一面観世音菩薩
●行 事/護摩供養(毎月1日)
       ローソク祭(旧6月10日)
       月例祭(毎月17日)
●名 所/出雲大社・日御碕

 

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稲佐の浜から参道を入ると左側に御影石の鳥居が見えてくる。因佐神社(いなさじんじゃ)

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因佐神社を過ぎると正面に歴史のある仁王門が見えてくる

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「南無大慈大観世音菩薩」の幟の立ち並ぶ参道の途中左に「納経所」がある。

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参道には、ところどころに塔があり、本堂の左前には、五重塔と思われる来待石の塔がある。

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貼りが所狭しと貼ってある。    本堂の右後ろには、「子育て地蔵」が祀ってある。

御詠歌

かみよより いまにたえせぬ たきつせは ふもんのきょうの みのりなるらん

お寺の歴史を知る

観音堂はその仁王門から坂道をわずかに登った処にある。本尊は行基菩薩の作とされる十一面観世音菩薩、身の丈は一尺八寸で立像である。秘仏とされており、三十三年毎の開帳の折にしか直接には拝せない。その開帳は昭和五十八年に終ったばかりである。二十一世紀の次のその時まで、現世に対し、大慈悲を静かに放ち続けて下さる。

アクセス

島根県簸川郡大社町稲佐TEL 0853-53-3212